INSTRUMENTS
私たちの楽器製作の根源はイタリアのクレモナにあります。
鈴木公志、Fanny Gaio、製作スタイルは違えど共にクレモナで楽器製作を学びました。
専門的な話になってしまいますが、鈴木は「cassa chiusa カッサ・キウーザ」、Gaioは「cassa aperta カッサ・アペルタ」という製作方法を行なっています。
それぞれ製作方が変わる事によって出来上がる楽器も変わってきます。
私たちはひとつの工房ではありますが、それぞれが個々の職人として一台一台個性の違う楽器を生み出していきます。
当然ながら楽器の原料となる木材の個性も楽器の個性へと結びついてゆきます。
木材自体の選択ももちろん行いますが、それよりも木材の個性を殺すこと無く楽器にどう活かせるか、それらを私たちは大切にしています。
また私たちが楽器製作を開始するにあたり一番重視するのはイメージです。
イメージが固まればそれにあった木を手持ちの中から選び、そこから木の性質を探りながら最初のイメージに沿うようにしていきます。
それが常に上手くいく訳ではなく、作り始めてみて楽器へのイメージと木の持っている性質のイメージとに差異が生じる事があります。
そこが製作の難しいところでもあり、楽しいところでもあります。
自分のエゴと木の性質との対話、そこから毎回学ぶ事は尽きません。
この様に私たちの手法では毎回出来上がる楽器はひとつひとつが異なったものです。
それでも今までの経験から「こういった傾向の楽器」という方向付けは可能です。
実際オーダーを頂いて製作してきた楽器については納品の際には納得頂いています。
もし私たちの楽器に興味を抱いて頂けたのなら、是非一度工房に足をお運び下さい。
あなたの第二の「声」をご提案出来るかもしれません。